米国においてオープンソース・ライセンスが契約ではなく「著作権の一方的な許諾」であると長らく見做され、Jacobsen v. Katzerの訴訟でその効力が法的にも認められるようになった流れは前回の記事で解説したが、一方で続きを読む "契約としてのオープンソース・ライセンスの歴史と現実に迫る違反リスク :契約×著作権の二層執行の時代へ"| Shuji Sado
2025年8月、イーロン・マスク率いるxAIがGrok 2.5のモデルウェイトをHugging Face上で公開した。報道では「オープンソース化」と表現され、マスク氏自身も「Grok 2.5モデルをオープンソー続きを読む "Grok 2.5がオープンソースではない理由とそのライセンスの問題点"| Shuji Sado
日本ではオープンソースライセンスをライセンス契約として見做すことが一般的な見解であり、これはEUでも同様である。しかし、オープンソースのあらゆる側面においての原点である米国では、オープンソースライセンスは契約ではなく「著続きを読む "一方的許諾としてのオープンソース・ライセンスの概念はどこから来たのか?"| Shuji Sado
オープンソースライセンスで頒布されるAIモデルが増えてきてはいるが、トレーニングデータを含めた全ての関連コンポーネントがオープンであるAIシステムには幾つかの有望なシステムが生まれているものの未だ発展途上にあると言える。続きを読む "OpenMDWライセンス初期評価:オープンAIライセンスの革命か、オープンウォッシュの免罪符か?"| Shuji Sado
QEMUプロジェクトは、AIツールによって生成されたコードによる貢献を拒否する方針を正式に取り決めた。その核心的な理由は、貢献者が提出するパッチの正当性を証明するために用いているDeveloper’s Cer続きを読む "オープンソースプロジェクトはAI生成コードをどのように受け入れるべきか? — QEMUの禁止ポリシーからの教訓"| Shuji Sado
DeepSeekは世界に衝撃を与えているが、その要因としては、中国から米国の巨大AIベンダーを脅かす新たな勢力が現れたことに加え、AIモデルがMITライセンスというオープンソースライセンスでも頒布されている点が大きいと考続きを読む "AIモデルがオープンソースであるために完全な学習データの公開は必要なのか?"| Shuji Sado
DeepSeekアプリがユーザーの入力や出力といった情報を中国内のどこかに送信している可能性について世界中で大騒ぎとなっているが、これは特に今始まったことではなく中国の国内法に依拠する問題である。元々この文書、というより続きを読む "DeepSeekは何故ユーザーの検閲を行いつつオープンソースなのか? – 中国における生成AI規制"| Shuji Sado
Meta Platforms社のLlamaモデルならびにLlamaライセンス契約(Llama Community License Agreement)がオープンソースに全く該当しないことは既に解説した通りであるが、Lla続きを読む "Llamaライセンス契約を適用するAIモデルを使用する際の多大なリスク"| Shuji Sado
Meta Platforms社が開発するAIモデルのシリーズである「Llama」は、高性能で費用対効果が高く、比較的寛容な条件で頒布されていると多くの人々から見做されていることからシステムへの採用や派生モデルの開発等の利続きを読む "Llamaライセンス契約のオープンソースへの適合性について"| Shuji Sado
オープンソースAI(Open Source AI)とは、オープンソースの状態にあるAIシステムのことである。これはある意味で自明なのではあるが、「オープンソースの定義」(OSD)を管理している米国の非営利団体Open S続きを読む "オープンソースAIとは何か? – Open Source AI Definition策定経緯とドラフト版概説"| Shuji Sado
オープンソースに限らずソフトウェア業界においては、distributeもしくはdistributionという単語を使用することが多い。そして、その単語への日本語訳としては「配布」を割り当てることが多いだろう。しかしながら続きを読む "「頒布」という訳語を使用するのは何故か?"| Shuji Sado
オープンソースが社会で受容されるにつれ、コミュニティの中においても一定の倫理が求められる傾向が強まっている。Code of Conduct(行動規範)を定める開発プロジェクトが多くなったのもその流れだろう。しかしながら、続きを読む "倫理を振りかざすライセンスが好ましくないのは何故か?"| Shuji Sado
オープンソースの定義にはオープンソースであるライセンスで定めるべき条件もしくは定めてはいけない条件が記述されているが、オープンソース・ライセンスと呼ばれるものに必ずのように含まれる条項も存在する。いわゆる無保証と免責の条続きを読む "オープンソースにおける無保証と免責の条項"| Shuji Sado
著作権関連の話題においてパブリックドメイン(Public Domain、公有)という言葉がしばしば出てくる。このパブリックドメインという言葉は特にソフトウェアの業界では根強く誤解されてきた用語であり、現在では少なくなった続きを読む "何故オープンソースはパブリックドメインを含まないのか?"| Shuji Sado
オープンソースという用語は自由ソフトウェア(Free Software)という用語を置き換えるために作られたのは周知の事実である。それならば、両者の意味する所は全く同じであるはずであるが、歴史的経緯により両者には別々にそ続きを読む "オープンソースと自由ソフトウェアの違い"| Shuji Sado
「オープンソースの定義」はDebianフリーソフトウェア・ガイドライン(DFSG)を流用したことは周知の事実であるが、何故Debianプロジェクトは一般的にはFree Softwareという用語の祖とも管理者ともみなされ続きを読む "定義から見るオープンソースに至るまでの歴史"| Shuji Sado
2023年8月10日、長らくオープンソース業界の優等生として一般的に扱われてきたHashiCorp社がTerr…| Shuji Sado
Linux Mint 22.1を利用中だが、PrintScreenキーは画面全体のスナップショットを撮るように設定されている。これを、画面の指定した部分を撮るように変更したい。 F...| GWT Center